 |
 |
オリゴ糖の産生能力 |
|
 |
デンン主体の培地で酪酸菌を発育させると左図のようにデンプン消化された個所が透明になります。
この能力が人や動物の消化を助けるのです。 |
 |
|
|
酪酸菌はデンプンを分解してオリゴ糖(ビフィズス菌を増やす)を作るようになります。
作られるオリゴ糖は2種でイソマルトース(Bのピーク)とマルトトリオース(Cのピーク)と呼ばれるものです。
この他グルコース(@)やマルトース(A)といった生物が一番利用しやすい形態の糖への分解も行っています。
|
 |
抗菌活性(静菌作用) |
|
 |
酪酸菌が発育した周辺では大腸菌の発育が抑制される事が確認できます。 |
 |
黄色ブドウ球菌に対しても強力な生菌物質を産生し、その活動を抑制します。
この他、酪酸菌はサルモネラや結核菌に対する抑止能力についても認められています。 |
|
大腸菌に対する阻止円 |
|
ブドウ球菌に対する阻止円 |
 |
酪酸菌代謝液が腸内に及ぼす影響(ブロイラー) |
|
 |
ブロイラーに0.1%程度酪酸菌の発酵液を添加して生育させ、出荷時の回腸組織をHE染色して観察すると、絨毛の状態が均整で発達した状態である事が確認されています。 |
 |
一方、発酵液を添加せずに生育させた同農場の回腸は絨毛が不均整である事が観察されました。 |
|
↑は代謝液利用の回腸の様子 |
|
↑は代謝液未利用の回腸の様子 |
(組織分析:財 畜産飼料安全研究所) |
 |
発酵液をアトピー性皮膚に用いた場合の可能性 |
|
 |
NC/NgaTndマウスに試薬を塗布し、アトピー性皮膚炎を強制発症 |
 |
内皮をHE染色し状態を確認すると、組織が崩れている状態。 |
|
 |
発酵液を0.1%2週間飲水に投与した後のマウスの状態 |
 |
崩れていた組織が復元し、マウスの血腫等も回復している。 |